明日の君は笑う
「とりあえず一旦降りて…」
「じゃあいっしょにご飯食べる?」
「食べるからどいて」
「は~い」
なんて身勝手なんだ。
私が弁当をもって涼といっしょに廊下へ出ると。
「お,奈々穂じゃん」
「山崎君」
山崎君が手に弁当をもって隣のクラスから出てきた。
「双葉と進と涼,いるか?」
「涼ならここに。連れてくなら連れてって」
「え~,加賀ちゃんひど~」
「…佐々木君,双葉,山崎君が呼んでる」
「無視?!」
「あー修大ー!!」