明日の君は笑う
「修大ー?お昼だよー?」
前の席の友達,雄太【ユウタ】に声をかけられる。
「ああ,サンキュ」
俺はガタッと席を離れ,隣のクラスに。
進と双葉と涼を呼ぼうとすると,中から奈々穂が出てきた。
「お,奈々穂じゃん」
「山崎君」
俺のことを相変わらず「山崎君」と呼ぶ奈々穂。
「双葉と進と涼,いるか?」
「涼ならここに。連れてくなら連れてって」
「え~,加賀ちゃんひど~」
奈々穂にもたれかかっている涼。
少し,チクンとした。