明日の君は笑う
「何何~?双葉,奈々穂のこと好きなの~?」
「うん!俺,加賀ちゃん大好きー!」
双葉はニコニコしながら言い返す。
そして双葉は奈々穂の手を取って,子供のようにピョンピョンとんだ。
「あ,ありがとう双葉」
少し驚きながらも,フワッと笑う奈々穂。
「そんなことより,早く食べよ」
「そうだねー!」
双葉は,奈々穂の手を掴んだまま,日当たりのいいところに座る。
「チッ,あのキャラはずり~よな~」
俺の横を通り過ぎた涼が,ボソッとそんな事をいう。
「…そんな奈々穂が好きか」
「うん。俺好きだよ~?」
「そうか」