明日の君は笑う
「そうだ!俺のハムカツがかかってるんだ!」
「…そんなに唐揚げいるんだったらあげようか?」
二人に奈々穂が声をかける。
奈々穂のお弁当を見ると,確かにから揚げが入っている。
「はい」
「わー!ありがとー!」
「サンキュー!」
奈々穂が唐揚げを双葉と進のお弁当に入れた。
二人は嬉しそうにむしゃむしゃと食べる。
「俺もから揚げもらおうかな~」
奈々穂の隣で涼がボソッと呟く。
うん,何か嫌な予感。
「え,でも私が食べちゃったからもうないけど…」
「え~,あるじゃん」