明日の君は笑う
「てか多分,皆加賀ちゃんのこと好きだよねー」
双葉はプールサイドに手をかけながら,ボーっとする。
「皆って,涼と修大か?」
「そうだよー。それと」
ん,と俺を指差す双葉。
うーんと。
「何?」
「だーかーらー進ちゃんも好きでしょー?加賀ちゃんのこと」
「は?!」
意味が分からない。
俺が加賀っちを好き?
そんな事考えたことがなかった。
友達って言うか,そんな存在でしか見たことなかった。
…本当にそうだったか?