明日の君は笑う
双葉は水泳でかなりの賞状を取った選手だった。
水泳部に入っていたのに,「なんかバスケ面白そーだねー!」と言って,バスケ部に変更。
3ヶ月と言う短い時間で初心者とは思えないほどにまで成長してスタメンに。
それで今,俺らと一緒にバスケの推薦で来ている。
まあ,運動神経は抜群にいい。
…ていうか。
「ねー,進ちゃん」
「ん?」
「…遅くないー?加賀ちゃんー」
「…ああ」
遅い。
もう2分は経っているはず。
いつ上がってくるのかと見ていれば,涼が後に続いて入っていった。
「わー,過保護涼ちゃん行ったねー」