明日の君は笑う
「加賀ちゃん?!」
「奈々穂!!」
急に加賀っちが倒れた。
あわてて加賀っちに駆け寄ると。
「クスクス,ほんとに滑ったよ」
「ちょっと水撒いただけなのにねー」
「ほんとほんと。いい様」
「調子乗ってるからいけないのよ」
「わー,女の子って怖いわー」
「自分もでしょ~?キャハハ!!」
ヒソヒソと聞こえる声。
そっちを見ると,加賀っちのほうに冷たい視線を送る女子が数人いた。
瞬間,俺の中で何かが切れた。