明日の君は笑う



「加賀ちゃん?!」


「奈々穂!!」


急に加賀っちが倒れた。


あわてて加賀っちに駆け寄ると。


「クスクス,ほんとに滑ったよ」


「ちょっと水撒いただけなのにねー」


「ほんとほんと。いい様」


「調子乗ってるからいけないのよ」


「わー,女の子って怖いわー」


「自分もでしょ~?キャハハ!!」


ヒソヒソと聞こえる声。

そっちを見ると,加賀っちのほうに冷たい視線を送る女子が数人いた。


瞬間,俺の中で何かが切れた。
 


< 66 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop