明日の君は笑う
「ねぇ…」
「なあに~進くん」
甘えるような声も全て。
うざい。耳障りだ。
「ガシャンッ」
「きゃ…っ」
「…何した」
「え?」
「加賀っちに何したかって聞いてんだよ!!」
久しぶりに怒鳴ったからか,女子はもちろん,双葉も驚いていた。
「え…?何のこと?」
聞いてるのに,わざととぼける女。
その態度が俺をイラつかせてるってことがわかんねぇのか?
「さっきのヒソヒソ話聞いてたんだよ」
「…」