明日の君は笑う
大きな川。
まあ,深くはないから平気か。
「よーし!遊ぶ…いや涼んでやるー!」
「お!進ちゃんノリ気ー♪」
「お前ら…アホだな」
「そう来なくっちゃ☆」
俺と一緒にバシャバシャと涼む双葉。
はあっとため息をつきながらも,川の中に入ってくる修大。
バシバシと修大の背中を叩く涼。
俺らは要するに『馬鹿』だ。
しばらく遊…涼んでいると,1人の女子高生がこっちを見ていた。
あれ,あの女の子は確か…。
「お,加賀っちじゃん!加賀っちも遊ぶー?」
加賀奈々穂,通称・加賀っち,加賀ちゃん(双葉と涼)
俺らの高校の男子なら誰でも知ってる超有名人。
俺は川から上がり,話しかけようとすると。