明日の君は笑う
先生が心配そうに近づいてくる。
「もう大丈夫です」
「よかった。今家に電話したから放課後に来るって言ってたわ。きちんと病院行ってね」
「はい。ありがとうございます」
「じゃ,後ちょっとでもう下校時間だから,もう少し休んでって」
「はい」
先生は私の鞄を置いて,出て行った。
「♪~」
鞄の中から,ふと音が聞こえた。
携帯を取り出してみてみると。
≪俺が待ってるから,なるべく早く出て来いよ≫
「わー,相変わらず命令形…」