明日の君は笑う



「あーあ,馬鹿じゃないのー?一番好きになっちゃいけない人じゃないー!」


「馬鹿なんだね~。好きになるのは勝手だけど実ることないのにね~」


「俺も聞いた瞬間思ったー」


修大は何年前かからずっとある女の子に片思いしているって言っていた。


その噂は聞いていたし,俺らはその女の子が奈々穂だって事も分かってる。


だけど,たまにそれを知らない子がいて,『何年も会ってないんだったら,チャンスはある』って馬鹿みたいに期待する。


んで,自分が結ばれないとキレるって言うね。


修大の一番嫌いな女の性格だから,メッチャ冷たかったのに,好きになる奴とかいたんだ。


なんか,意外。


「で?最後はやっぱり~?」


俺が聞くと,察したのか進は頷いた。

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