明日の君は笑う
「女子に優しいさわやかバスケ少年って」
「えー?そんな事いわれてんのー?」
…絶対涼だ。
あいつ,わざとこんな事流したな?
ちらっと涼を見ると,ふっと目を逸らされた。
何で逸らすんだよ。
しばらくじっと涼を睨んでいると,涼が口を開いた。
「俺,遠藤涼。分かる?」
「名前だけなら」
なに急に自己紹介してんだよ!
まあいいや。あとで聞こう。
「俺,山崎修大。よろしく」
「俺はー,神田双葉!よろしくね!」
次々と自己紹介していく。
加賀っちはこいつらの名前だけなら知ってるっぽい。
すると加賀っちは難しい顔をして。
「何で私のこと知ってるの?」