明日の君は笑う


きっと見間違い。


だってキリアがこんなとこにいるわけ…。


「嘘でしょ…?」


もう1度見てみても,やっぱりいる。


零夜は車を止まらせると。


「レイヤ!」


「おーキリア。どうしたんだこんなとこで」


「お母さんと一緒にこっちに住むことにしたんだ」


金髪碧眼のそいつは,ニコニコしながら喋り始める。


今のうちに…。


そろっと零夜の後ろを通って門を潜ろうとすると。


「ナナ!」


「っ」


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