明日の君は笑う


「でも…挨拶だし」


「こっちにいるんだったら日本の挨拶に合わせろ!!」


こういうところがあるから私はあんまり会わなかった。


外国育ちのキリアは当然挨拶代わりのキスは普通で。


でも,いくら分かってても同い年にキスされるのは慣れない。


「今日は何で此処に?」


零夜が聞くとキリアはニコッと笑った。


「お母さんと暮らすことにしたって言っただろ?場所が此処の近くだったから二人で挨拶しに来たんだよ」


「へー。てかずいぶん日本語ペラペラになったな」


「こっちで暮らすために頑張ったんだ!!」


「ふーん。キリアのお母さんは?」


「今零夜んちで零夜のお母さんと話してるよ」


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