好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ
my younger boyfriend


あたしが好きになった人はたまたま幼なじみだった。




そう、たまたま。




あたしの一番古い記憶の中での君は、それはそれは女々しくて。




女々しい君は嫌いだったけど、いつしか好きになっていた。




『あたしが守らなきゃ』って思うようになった。
君を守ることがあたしの使命だと思うようになった。




でも、いつかあたしのそばを離れてしまうんだよね?
あたしが守らなくてもよくなっちゃうんだよね?



あたしの“守ること”を必要としなくなった君に、
あたしがそばにいる理由がなくなった君に、


――あたしはどう近づけばいいの?


< 1 / 43 >

この作品をシェア

pagetop