好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ


「........て!な……め、」




「…ん~。」




「なつめ、起きて!てか起きろ!!」




「ん~もうちょっと…。あと5分…」




「起きないと、襲うよ?」




ガバッ




起きますごめんなさいいいいいっ!




「やっと起きたな、なつめ。おはよ」




朝から輝かしい笑顔だこと。




「おはよぉ…」




低血圧のせいか、朝が異常に弱いあたしは毎朝コイツに起こしてもらっている。


今目の前にいる幼なじみのダイスケに、だ。




いかにも“サッカー少年”という顔つきをしたダイスケ。


世間で言うイケメンだから、噂ではたいそうおモテになっているらしい。




しかも、サッカーの腕前は天下一品ときた。


当然の如く男子からの人気も高い。




あたしはそんなキラキラした彼を陰から見つめるただの幼なじみなのだ。


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