好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ


いつもと変わらない景色。


ダイスケに彼女ができたら、もう一緒にこうやってこの景色を見ることはできなくなっちゃうんだよね…。


さみしいなあ。


ちょっとワガママだけど、ずっとこうしてダイスケの隣にいたいなあ。




「なあ、悪いんだけど今日は一緒に帰れない。ごめん。」




あたしの隣を歩くダイスケからこう一言。




「全然いいんだけど…何かあるの?」




元々、登校も下校もお互い約束をしている訳ではなく昔からの習慣でしている。


でもいざ一緒に帰れないとなると寂しく感じるのだ。




「まあ、色々あってさ!」




「ふうーん」




適当にごまかされたような気がしたけどまあいいや。


< 27 / 43 >

この作品をシェア

pagetop