好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ


隣にダイスケがいない帰り道は予想通りやっぱり寂しかった。




「話したいこと、あったんだけどなあー……って、ん?」




見間違えるはずがない。


道の先にはダイスケの背中が。


そして隣には、あたしではない女の子が。


小柄で、肩までキレイに伸ばした髪を揺らしながら歩いている。




このタイミングで彼女?


朝は一緒に登校したよね、あたしたち。




──どうして?


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