好きになったのがたまたま幼なじみだっただけ
コンコンッ
「はーい」
部屋のドアがノックされたので応える。
「よっ」
入ってきたのは、制服姿のサツキだった。
「サツキ!?ま、待って、あたしまだパジャマ…」
「ダイジョーブだよ、誰もアカリのパジャマ姿には欲情しねぇから。それが例えノーブラでもな」
「そういうこと言うなら出て行ってくれない?朝から不快なんだけど」
「まあまあ、カッカしなさんな。アカリさ、俺に勉強教えてくんない?お礼はたっぷりするんで!」
いいように丸められた気がするけど、心が寛大なアカリ様が許してあげよう。
「…まあ、いいけど。受験勉強?」
「まあね。じゃ、ということで今日からヨロシク!夕方またここ来るから」
遅刻しそうなのか、サツキは風のように去って行った。
…遅刻!?あたしも急がなきゃ!