ばいばい、先生。【短】
それからというもの、あの女の子が気になって気になってしょうがなくなった。
一年生の校舎を通るたび・・・
先生の姿と、あの子を探した。
そして、また見てしまった。
先生と二人っきりで・・・バスケをしているところを。
誰もいない体育館。
そしてまるで二人だけの世界のような・・・
二人ともすごく幸せそうな顔をしていた。
その姿を見たとき、
涙が目にいっぱい溜まった。
「二人で何してるの?」そんなことも言えた。
だけど・・・
言えなかった。
私はその場を立ち去った。