ばいばい、先生。【短】
「沖野?何か悩みでもあるのか??話してみろ、俺でよかったら」
先生が、私の頭に手を置いて、
また優しい言葉を掛ける。
そうやって、あの子にも優しくしてあげてるの・・・・??
「先生は、私の事、どう思ってますか。」
もう・・・自分が止められなかった。
「え?沖野は頼りがいのある大事な生徒だよ」
私の意味深な言葉にも、惑わさせることなく・・
先生はそう答えた。
「そっか。頼ってくれてるんだ、先生。」
「おう。お前は信頼できる生徒だと思ってるよ。」
「私は・・・・・生徒でしかないよね?」
最後。これで最後。
これが、私が聞きたかったこと。