ばいばい、先生。【短】
「お前は生徒だよ。俺の大事な、バスケ部員。」
先生は、私の気持ちにきっと気付いてる。
私に“好き”の言葉を言わせないようにしてる。
私を傷つけてしまうって。
それが先生の優しさなんだね。
「なにそれっ。私は世界一頼れる女子高生だよ??先生より、頼りがいあるんだから!」
「ほ~。お前、言うようになったな?明日の練習、覚えてろよ??」
先生は私の態度に少しホッとしたのか、
いつもの笑顔を見せてくれた。
これでいいんだ・・・・。
私、やっぱりこの笑顔を見ていたい・・・。
たとえ、大切な存在になれなくても。