ばいばい、先生。【短】







「お前は生徒だよ。俺の大事な、バスケ部員。」




先生は、私の気持ちにきっと気付いてる。




私に“好き”の言葉を言わせないようにしてる。




私を傷つけてしまうって。




それが先生の優しさなんだね。




「なにそれっ。私は世界一頼れる女子高生だよ??先生より、頼りがいあるんだから!」




「ほ~。お前、言うようになったな?明日の練習、覚えてろよ??」




先生は私の態度に少しホッとしたのか、




いつもの笑顔を見せてくれた。




これでいいんだ・・・・。




私、やっぱりこの笑顔を見ていたい・・・。



たとえ、大切な存在になれなくても。






< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop