ばいばい、先生。【短】
私たちに気付いた先生は、こちらへ向かってくる。
ドキドキドキドキ・・・・
心臓が高鳴った。
「おっ、もしかしてうちの部に入部してくれるの?ありがたいな~」
そう言いながら微笑む先生は、私たちの顔を一人一人確認する。
「あれ?もしかして、〇〇中学のキャプテンだよね?うちの高校に入学してくれたんだ!」
私の顔をみるなり、そう言ってくれた先生。
嬉しくて、涙が出そうだった。
先生も私の事覚えてくれてたんだって・・・・。
「はい!私、バスケ部に入部します!!」
「そっか。ありがとな~」
そう言ってまた先生は微笑んでくれた。
周りの友達に「いいな~」と羨ましがられた。
先生、私、先生に会いたくてこの学校に入ったんだよ・・・。
先生への想いは募っていく一方だった。