ばいばい、先生。【短】
先生の想い
夏休みに入り、毎日部活漬けの日々が続いた。
大好きな先生に会えるんだもん、部活が辛いはずなんてない。
今日は、バトミントン部と交代で、私たちバスケ部は昼からの練習となっていた。
ちょっとでも早く来て先生と話したい・・・
そう思った私は、すこし早く体育館へ向かった。
「きゃあ~!」
体育館へ向かう途中、聞こえた小さな悲鳴。
なんだろうと、その場所へ向かった。
「あちゃ~・・」
たくさんのラケットと荷物を持っていたであろうという、小さな女の子が何かに躓いて転んでしまったらしい。
私は声を掛けようと、その子に近づこうとした。
「大丈夫か?相川!」
その時、穂波先生がその子に近づくのが見えて、とっさに隠れてしまった私。