黄昏時に恋をして
レースが終わってすぐ、息を切らせて大夢くんがやってきた。私をみつけると、ぐっと手首を捕んで走り出す。どこまで行くのかと思ったら、ウィナーズサークルだった。
「準備が整ったら、記念撮影だから」
もしかして、担当した馬の優勝記念撮影を近くで見せたいと思ったの? 嬉しい。ある意味、初勝利だもんね。馬主さんと戸田先生、馬のゼッケンを持った熊谷さんがカメラに収まった。そして、私の手首をずっと掴んでいた大夢くんが、そのままウィナーズサークルへ! たくさんの笑顔に迎えられ、嬉しいやら、恥ずかしいやらで頬が赤く染まった。馬のそばまで来て、掴んでいた手首を離した大夢くん。
「調教助手になって、担当した馬が優勝したら、言おうと思っていた」
胸の鼓動が早くなる。
「遅くなったけれど」
『エターナルラブ』大夢くんが担当した馬の名前が目に飛び込んできた。
「今日のこの一勝が自分のスタート地点です。これからずっと一緒に歩いてくれますか?」
小さな箱の中で、綺麗な石が、零れる光を受け、キラキラと輝きを放った。
「はい」
信じられないけれど、たくさんの人たちに見守られながら、プロポーズをされた。拍手と歓声が沸き上がった。初めて黄昏時に見た優しい表情は、今も変わらず私を温かく包んだ。
「多香子さんを好きになって良かった」
それは私の台詞です。ありがとう、大夢くん。
これからも、私を包む優しい光でいてね。私は何もできないけれど、ずっとあなたの隣にいさせて下さい。
「準備が整ったら、記念撮影だから」
もしかして、担当した馬の優勝記念撮影を近くで見せたいと思ったの? 嬉しい。ある意味、初勝利だもんね。馬主さんと戸田先生、馬のゼッケンを持った熊谷さんがカメラに収まった。そして、私の手首をずっと掴んでいた大夢くんが、そのままウィナーズサークルへ! たくさんの笑顔に迎えられ、嬉しいやら、恥ずかしいやらで頬が赤く染まった。馬のそばまで来て、掴んでいた手首を離した大夢くん。
「調教助手になって、担当した馬が優勝したら、言おうと思っていた」
胸の鼓動が早くなる。
「遅くなったけれど」
『エターナルラブ』大夢くんが担当した馬の名前が目に飛び込んできた。
「今日のこの一勝が自分のスタート地点です。これからずっと一緒に歩いてくれますか?」
小さな箱の中で、綺麗な石が、零れる光を受け、キラキラと輝きを放った。
「はい」
信じられないけれど、たくさんの人たちに見守られながら、プロポーズをされた。拍手と歓声が沸き上がった。初めて黄昏時に見た優しい表情は、今も変わらず私を温かく包んだ。
「多香子さんを好きになって良かった」
それは私の台詞です。ありがとう、大夢くん。
これからも、私を包む優しい光でいてね。私は何もできないけれど、ずっとあなたの隣にいさせて下さい。