バンドマンの お、ん、な。
恋愛対象
高校生二年目彼氏ナシ
「お前ってほんと子供だよなぁ。でもなんか大人だよなぁ。」
隣のクラスの坂本が口を開くなり意味深なことを言った。ボロボロのスニーカーで地面に石をガリガリと擦りながら。
「意味わからん」
そう言ってブレザーのポケットに手を突っ込んだ。
まだバスは来ないのか。
この状況をどうにかしてくれと、空を見上げる。神様、神様、神様。
隣のクラスの坂本は、私のことが好きらしい。