齧り付いて、内出血

「頼、俺シャワー浴びてきた。」


私の家なのになぜか先に上がり込んで、ベッドに腰掛けながら言った。


『だから?』

「頼と俺がすることなんて、ひとつしかないだろ。」


一瞬、空気が凍り付いたように感じた。

ねえ、久世。

ひょっとして今まで通りにしようとしてる?

私の気持ちを知って、それでもわざわざここに来たのは、私が期待したような意味じゃないってこと?


そんな酷いこと、しないよね…?


「頼。」

『…く、ぜ?』

「来いって。」


焦れたように立ち上がって私を抱きしめる。

抱きしめるというよりは捕まえるみたいな、乱暴な動き。


『久世!』

「久しぶりだから制御効かねえ、かもな。」


ベッドの上に投げ捨てられて、起き上がる前に覆いかぶさってくる。

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