齧り付いて、内出血
「俺の言うことはそんなに信じられないか。」
『だって久世って、表情がいつもあんまり変わらないから!』
「それはお互いさま。頼だって十分ポーカーフェイスだ。」
『ふんっ。』
「そういうところも好きなんだから、むくれるな。」
『私、久世の顔が好きだよ。』
「こら。そういうこというやつには酷くしてやる。」
その日、久世は今までで一番深い絶頂に私を導いてくれた。
*
事が終わった後で私に腕枕をしながら久世は言った。
気が強い所が好きだ、と
夢に向かって努力する姿勢が好きだ、と
何でもひとりでやろうとする気概が好きだ、と
でも俺には頼っていいんだぞ、と