雨が降ったら恋の予感
それから俺は、涼子さんにお願いをしに行った…
「お願いしますっ!俺の父はいつも俺たちの面倒を1人でみて頑張ってます!父に少しでも幸せを掴んで欲しいんです‼父の、支えになってもらえませんか?」
涼子さんは、すっごく困った顔で俺を見つめ、こう言った…
「私はあなたのお父さんに恋をした…だけど、大切な家族がいるのっ!ごめんなさいねっ。」
その時の涼子さんの顔は、今でも覚えている…あまりにも儚い笑顔で笑うから…
「答えが変わるまで、ずっと待ってます!」
俺はそう言って走ってその場から立ち去った…
すべては、あの時の涼子さんへの言葉がいけなかったんだ
俺はその時、思ってもみなかった。
知らぬうちに、みんなを傷つけていた事に…