雨が降ったら恋の予感


がちゃんっ…


扉が開く音がした。


「叶華、大丈夫⁉私、すっごーい心配したんだからねっ!辛い事があったら、私達を頼ってよ!」


「詩音、心配かけてゴメンねっ!蓮も、お見舞いに来てくれて、ありがとうっ‼月曜日、学校で今まで言ってなかった事、全部、話すねっ!いつも、本当にありがとう」


「本当に、すっげー心配したんだぞ⁉叶華はいつも、俺達を頼らずに1人で辛い事を溜め込む癖があるよな…たまには、俺達を頼れよ!だって、友達だろ⁉」


私の目からは大粒の涙が溢れ出た…

次々と流れ落ちる涙は、あの時の雨とは違い、光に輝きキラキラと私の心の中へ沈んでいった…

私は、また心の底から人を信じる事が出来るのだろうか?

私の心には、希望が溢れていった…
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