苦恋症候群
三木くんの車が角を曲がるまで見送ってから、アパートの階段を上がる。
私の住んでる部屋は、2階の1番右端のドアだ。バッグの中からキーケースを取り出して、鍵を開ける。
「はあ……」
約1日ぶりの我が家の空気に安心し、思わずため息が漏れた。
昨日から、今日にかけて……すごーく、濃い1日だった、気がする。
バッグを適当にテーブルの上に置く。ジャケットすら脱がず、そのままどさりとソファーに深く沈んだ。
……私、真柴支店長と、別れたんだよね。けどなんか、そこまで破滅的に、落ち込んではいない。
「……三木くんのおかげ、か……」
無意識に口にして、だけどなんだかもやもやして、私は目を閉じた。
……うん。
うん。しっかり、しよう。
とりあえず、シャワー浴びて、ごはん食べよう。
フレンチトースト、食べたいな。バター、余ってたっけ。
心の中の小さなもやもやを、振り切るように。私はぱちりと目を開けて、ソファーから立ち上がった。
私の住んでる部屋は、2階の1番右端のドアだ。バッグの中からキーケースを取り出して、鍵を開ける。
「はあ……」
約1日ぶりの我が家の空気に安心し、思わずため息が漏れた。
昨日から、今日にかけて……すごーく、濃い1日だった、気がする。
バッグを適当にテーブルの上に置く。ジャケットすら脱がず、そのままどさりとソファーに深く沈んだ。
……私、真柴支店長と、別れたんだよね。けどなんか、そこまで破滅的に、落ち込んではいない。
「……三木くんのおかげ、か……」
無意識に口にして、だけどなんだかもやもやして、私は目を閉じた。
……うん。
うん。しっかり、しよう。
とりあえず、シャワー浴びて、ごはん食べよう。
フレンチトースト、食べたいな。バター、余ってたっけ。
心の中の小さなもやもやを、振り切るように。私はぱちりと目を開けて、ソファーから立ち上がった。