あなたに出会えて....





とある遊郭で....


スパンッ



「土方に琴音か。」



「よぉ、新見さん。今宵はあんたに話があって来た。」



「だろうな。で、要件は?(舞姫はムリだったか....。)」



「(錦の馬鹿....知ってるくせに。)」




「新見さん、これまであんたが働いてきた悪行を局中法度に背いたとみなして、ここで切腹してもらう。もしくは....斬首だ。」




「....罪人としてこの世を去るのは嫌だからな、武士として清く腹を斬ってやる。」



「....あんたの介錯は黒崎がやる。」




「当たり前だ。琴音でなければ腹なんて斬らねえさ。」




「土方さん....少しだけ時間をください」



「............少しだけだぞ。」




「ありが........とう…ございます....。」




スパンッ




「何やってんだよ....」




「え....?」



すると錦は力いっぱい琴音を抱きしめた。


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