あなたに出会えて....
向かうは歳三の部屋。
スパンッ
「古高が吐いた!」
「なに!?よくやった。報告しろ。」
「はい」
既に中には幹部が全員いた。
「古高によると、風の強い日、風間身に火を 放って参内する中川宮と 松平肥後守容保を襲撃するというものでした。」
部屋の空気が一瞬にして凍りついた。
「それから....今宵に古高奪還の会議が行われるの。場所は............」
スパンッ
「琴音っ!少しやり過ぎ!」
「舞姫!お前は部屋に戻れっ!」
「歳三、少し琴音を借りるわね。伝えなければならない事は全て伝えているし。」
それだけ言うと舞姫は私の腕を掴み、土方の返事を聞く前に部屋を出た。