あなたに出会えて....
しんゆう
「ゲホッゲホッ……ゲホッゲホッゲホッ……」
夜中になると咳が止まらなくなる総司に私は水をあげ、背を摩る。
落ち着いたのを確認すると私は縁側へ向かった。
そこにはやっぱり彼女の姿が。
「舞姫……」
「琴音ぇ〜!どうしたの?」
「ちょっと……ね」
「ふーん。じゃあ私はそろそろ寝ようかな」
パシッ
私は逃げようとする舞姫の手首を掴んだ。
「離してよ」
「いつまで逃げるの?」
「別に……逃げてなんか……」
「舞姫どうしたの?平助が帰って来てから変だよ。私達親友でしょう?少しは頼ってよ……」
「……っ…て………い……」
「え?」
「琴音だって、全然頼ってくれないじゃない!!!!」