あなたに出会えて....
「お前も大変だな」
「あ、歳三。見てたんだったら伊藤になんか言ってくれてもいいじゃん」
「いや、面白かったからな」
「あぁそうかい」
「それに、副長の俺は参謀に何か言える立場じゃねえしな」
「あ……」
そうだ。参謀は副長、総長よりも立場が上だ。
即ち局長の次に偉い。
「………キーーーーーーーー!許せない!歳三や山南さんより立場が上だなんて許せない!!!」
「………そうだな。あいつが来てから近藤さんや平助はべったりだ。試衛館の奴らよりもあんな薄汚えオカマ野郎を選ぶだなんてな……」
「それ、私のネタなんだけど」
「ねた?」
「もういいわ」
「ま、頑張れよ。どうせあいつにお前を追い出すことなんて出来ねえんだ」
「分かんないわよ?近藤さんは最近様子がおかしいから」
「本当だったら俺はそこで否定しなきゃいけねえんだが、確かに最近の近藤さんは様子が変だ。」
「どうしたんだろうね、みんな」
「近藤さんは武田のせいだがな」
「武田?……………あぁ!信玄か!!」
「…………観柳斎な」
「知ってる。長いから信玄にしたの」
「人の名前で遊ぶなよ……」