あなたに出会えて....




「いいの、いいの。で?なんで武田のせいで近藤さんがおかしいの?」



「はぁ………。実はな、近藤さんに用事があって部屋の前を通りかかったんだ。そん時にたまたま武田と話している事が聞こえたんだ」



「なんて言ってたの?」



「俺らは近藤さんを上司として見ているとな。それから近藤さんは俺らを部下として見るようになった」



「信じらんない!あんのくそ野郎!」



「お前……一応上司だぞ?」



「あんなの上司でもなんでもねえわ!」




「………お前、余計な事すんなよ」




「ぶっ殺す」



そう言って走り出した琴音の襟首をひょいっと持ち上げた土方。



「ぐえっ」



「お前人の話を聞けっ!余計な事すんなっつってんだろうがぁ!!!!」



「ひぃ!ごめんなさい!!!!」



「ったく」



「でもやっぱり私許せない!!」




「そんなのみんな同じだ。でもみんな我慢してんだろうが。」



「……はい」




「よし。じゃあ俺は仕事に戻るとするか」



「ふんっ、みんなが我慢してるなら尚更私が言わなきゃじゃない」


< 213 / 404 >

この作品をシェア

pagetop