あなたに出会えて....
「総司……大丈夫?」
「はい!今日は昨日に比べてだいぶ良いですよ!げほっげほっ……。それより琴音は大丈夫ですか?顔色があまり良くないですよ?」
「……え?そう?私はすっごく元気だよ!」
「そうですか?ならいいですけど…」
「……っ…そ、総司…ちょっと…っ……井戸に行ってくる」
そう言うと琴音はダッシュで井戸まで行った。
「ケホッケホッケホッケホッ……ゲホッゲホッ……ゼェ…ゼェ…キッツいな…」
吐血……しなくて良かった。
総司はずっとこうなんだよね。
辛いだろうな。
琴音は水を少し飲むと総司の部屋へ戻った。
「どうしたんですか?慌てて井戸へ向かっていたけど」
「ちょっと…ね………気持ち悪くて……」
ごめんね総司。
今はまだ言えない。
「えぇ!?大丈夫ですか?体調が悪いのにムリしないでくださいよ!」
「う…うん。大丈夫だよ!」
ここまで心配されると思わなかった。
「琴音……」
「ん?」
「隠し事はやめようね」
そう言って儚く笑った総司。
「そう……だね……」
「………………」
「………………」
「………………」
「わ、私夕餉の支度しないと!総司はちゃんと寝ててね!」
「…………………」
「…………総司?」
「……はい」