あなたに出会えて....
山南さん
年も明け、より一層寒くなってきた二月の今日この頃。
「ねぇ山南さん!明里(あけさと)さんってどんな人なんですか?」
「あ!私も聞きたいです!」
「あ、俺も!山南さんの惚れる相手だからな!気になる!」
「どんなって……とても綺麗で優しい人ですよ。頭は少し悪いですが…」
そう言って恥ずかしそうに笑う山南さん。
剣を握れなくなってから山南さんは自室に篭るようになっていた。
だから最近ではこうして私と舞姫と平助の3人で山南さんの部屋にお茶とお菓子を持って訪れていた。
「へぇ。私も会ってみたいなー!」
「私も!あ、山南さん今から行きません?」
「いいな!俺も会いてえ!今から行こうぜ!」
「ムッ。平助はお留守番だよ!」
「はぁ!?なんでだよ!俺も明里さん見たい!」
「んな!平助は午後から巡察あるでしょ!」
「それは舞姫もだろ!!」
「はぁ……。平助も察しなよ。舞姫が妬いてることに」
「え、ちょ、ちがっ///」
「ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜ん」
「なんだそのエロ目。きもち悪い。やめて」
「…………………………」