あなたに出会えて....








そして次の日。



「久しぶりですね。町に出掛けられるなんて!」


「そうだね!」


「総司、最近調子が良いんだって?このまま治っちまうんじゃねーか?」




「あはは!確かにね!総司の回復力は半端ないもん!この間熱出した時なんて隊士達が一週間寝込んでいたのに総司は三日で回復してたし!」


「総司は昔から風邪ばかり引いていましたが治るのはいつも早かったですね」



「ははは、治ればまた剣を握れますしもう少し養療を頑張って見ますね!」




皆治ることのない病だと分かっている。




総司自身も分かっている筈だ。



「あ、山南さん!あそこのお店行って見ましょうよ!」



「いいですね」



こんなに無邪気な笑顔で走る彼を誰が不治の病だと思うだろうか。



「琴音……」



「うん?」



「大丈夫?」



「あ、あぁ…顔に出てた?」



「うん。琴音、今日は総司も久しぶりに外に出られたんだから琴音も楽しみな?」



「………分かった」



「本当に久しぶりだよな。しょうがない!今日は腹いっぱい総司に甘味を食わせてやる!」




「あら優しい、奢ってくれるの?」



「いんや?山南さんの奢りだ!」







「「………………行くか」」



「え、なんだよそのジト目!」


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