あなたに出会えて....



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「島田さん、山南さんにこの人を会わせてあげて」



「そちらは?」



「山南さんの恋仲の明里さん」



「…………そういうことならどうぞ」



スッ




「山南はん」



「っ!あけ……さと…なぜここに?」




「山南はん酷いお人や!突然うちを身請けしはって…そのまま山南はんと暮らせるんやと思ったのに!なんで切腹しはるんよ!」




「すまない。切腹になったのは私の責任だ。だから新撰組を恨んではいけないよ。それから私の匂い袋は…明里が持っていてくれませんか?」



「嫌や!山南はん!うちと一緒に逃げようや!ほんで2人で暮そうや!」



「すまない、明里」



「……っ……山南はんの…匂い袋……うちが…持っていていいん?」




「はい。お願いします」



「山南はん、愛してます……」





「さようなら…明里」




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