あなたに出会えて....
「晋作、お願いだから帰って!私は晋作を斬れない!」
「俺だって…琴音は斬れねえよ」
「なら俺が斬ってやるよっ!」
ガキンッ
「おっと。危ねえな…」
「新八っ!やめて!!」
「琴音、こいつは敵だ。お前が斬れねえなら俺が斬る!」
「ふっ。相手をしてやりてえところだが生憎今日は忙しくてな。じゃあな、琴音。また来る」
「ちっ。二度と来んでいいわ!」
すると晋作は暗闇に消えて行った。
「新八…ごめん」
「良いさ。それより、これからあんま1人で出歩かねえ方が良いんじゃねえか?」
「そうだね……。っ…ケホッケホッケホッケホッ……ゲホッゲホッ…ゼェゼェ…」
「琴音!大丈夫か?」
「ん……大丈夫…」
「お前さ……その…なんか病気だったりすんのか?」
「…っ…まっさかぁ!そんなわけないじゃん!私凄く元気だよー!ほら、新八肝試し行きたかったんでしょ?早く行こう!」
「お、おう。そうだな!行こう!」
新八は琴音の肩が揺れたのを見逃さなかった。