あなたに出会えて....
「何故だあ?新撰組内の情報を副長が知っていたらおかしいか?」
「…知っていいことと知っちゃいけないことがある」
「組で秘密事は禁止だ」
「私は絶対に間者にはならないから。平助を裏切ることなんてできないもの」
「なら、お前は平助がいなくなったらどうするんだあ?ここには戻れねえぞ」
「……平助がいなくなった時のことは心配しないで。私もいなくなるから」
そう言って舞姫はニッコリ笑った。
「ふざけんな!!!平助はそんなこと望まねえ!!!!!」
「だから?私は平助がいないと生きていけないの!私が生きようが死のうが歳三には関係ない!!!!」
スパンッ
「………チッ」
「土方さんも不器用だなあ」
「本当ね。不器用すぎるでしょ」
「総司…琴音……うるせえぞ…」
「心配なら心配って言えばいいじゃない」
「素直じゃないなあ…」
「お前等……十数えるまでにここから出て行け…」
「わあ、怖い。琴音行きましょう!」
「そうね」
スパンッ
「……ほっとけ…」