あなたに出会えて....
進行する病







御陵衛士が新撰組から去ってから早一週間。




「ケホッケホッケホッケホッケホッケホッケホッ……はぁ…」




「おい」




ビクッ


「あ…歳三……」





「お前いつまで隠しているつもりだ」




「………何を」




「ほぅ?白を切るつもりか?」




「……………………………。」




「俺は親を病を亡くしてる」



「………………。だから?」




「俺の親はお前と同じ病……………労咳だ」



「違う!!!!!!!!!」



「違わねえ!!咳、微熱が続いてんだろ!?隠し通せてるつもりだろうが皆お前の異変に気付いてる。中でも特に舞姫と総司は誰よりもお前のことを心配している!何で気づかねえんだよ!!!」



「私は労咳なんかじゃない!!まだ血だって吐いてないもん!それに私だって総司を見てるから労咳がどんな病気かなんて知ってる!私は絶対労咳じゃない!!だから私は一番組の組長代理も女中の仕事も辞めない!!!」


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