あなたに出会えて....






「ふっ。総司、全てを聞き入れる覚悟があるなら琴音を寝かせた後…俺の部屋に来い」




「……………………………。」





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「琴音……」



総司は布団の上で眠る琴音の前髪をすくいあげた。




「僕のせいだ………。ごめん…ごめんなさい琴音……」




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スパンッ



「お前も相変わらずだな」



「人はそう簡単に変わりませんよ」



「………………………お前…琴音の異変には気付いていたんだろ?」




「まぁ……。まさか労咳とは思いませんでしたけどね」



「あの山崎ですら気づかなかったからな。なぁ?山崎」




土方はそう言うと山崎から貰った手裏剣を天井と襖に投げた。





「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!!」」」




断末魔の叫び声とともに天井裏から山崎が、廊下から原田と永倉が現れた。




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