あなたに出会えて....
「私を………殺さないの…?」
「そりゃ、最初はお前を殺したくなるくらい憎んださ。でも今は違う」
「違う?」
「あぁ。どうせあいつはあの時に殺されていたんだ。壬生狼に殺られるのならお前が殺ってくれていてよかった」
「……………何で……怒んないのよ…!もっと怒鳴り散らしてよ!!その優しさが私には辛い…」
「……もう過ぎた事だからな」
何も言えなくなりただただ立ち尽くしてた。
しばらくすると晋作が墓石の前でしゃがみ込み手を合わせながら黙祷を始めたので私も同じようにした。
「(玄瑞、来るのが遅くなってごめんなさい。私は未来から来た人間で新撰組の隊士だったから本来会うはずがないのに偶然が重なり合い私達は会うことが出来た。玄瑞は私に会えてどうしでしたか?口が悪くて暴力的で男っぽい女で迷惑を沢山かけちゃったね。私は玄瑞に出会えで良かった。きっと次に玄瑞に会う時は私が死んじゃった時だね。近いうちに会いに行きます。さようなら)」
目を開けると晋作はまだ目をつぶったままだった。