あなたに出会えて....
〜永倉side〜
「おい!左之!平助はあっちだ!!!」
「分かってる!」
俺は元々仲間だった奴等を斬っている。
「へへ、結構辛いもんだな!」
そう言いながらも1人、また1人と人を斬って行く。
平助の元へ早く行かなきゃならねえのに中々前へ進めない。
「くそっ!邪魔だ!!!」
目の前のやつを数秒で片付けると平助の元まで急いだ。
「平助!」
「新八さん!」
「お前は屯所へ逃げろ!土方さんが特別に許てくれるんだとさ!早く行け!」
「土方さんが…。でも俺は………」
「平助!お前アホなこと考えてねえよな?新撰組はお前を待ってんだ!躊躇してないでさっさと戻ってこい!8番組組長 藤堂平助! 」
「左之さん…」
ふっ。左之にしては良い事言うな。
「左之さん…新八さん…ありがとう!」
そう言って走り出した平助の背中は最後に会った時より大きく見えていた。
刹那ーーーーーーー…
ザシュッ
俺の頭は真っ白になった。