あなたに出会えて....



〜舞姫side〜



何が起こったのだろう。



平助が斬られそうになったのを見て無意識のうちに走り出していたんだ。




顔が焼けるように痛い。


痛いよ。




「舞姫ぃぃぃぃぃぃぃい!!!!」




琴音が泣いてる…。





最後くらい笑ってよ…。




きっと私は治らない。



「……ご…め……ね…」




みんな…ごめんなさい…。



こんなに早く逝ってしまう私をどうか許てください。



「……へ…すけ……」




「……な…っ…に…?」




「なか…ないで……?わらっ…て……」




蚊の鳴く声で言うと平助は泣きながらも無理やり笑ってくれた。



「ふ……、ありが……と…。へ……ぃ…すけ……は……生きて……ね…」



「何…っ…言ってるんだよ!お前も……舞姫も…一緒に生きるんだよ!!!」




「…ごめ……なさ…ぃ……。愛して……る…よ…。へいす…け………あなたに……で…あ…え…て………」




"幸せでした"





声が出なくなっちゃった。






平助に私の想いは届いたかな?





なんか…すっごく眠い……。





さよなら、新撰組…







さよなら……平助…。





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