あなたに出会えて....
空が暗くなり始めた頃、屯所へ戻ると何やら騒がしかった。
自室に行くと総司がいない。
「総司も島原?それはないか…」
何もする気になれないので布団を出そうとした次の瞬間。
スパンッ
勢いよく襖が開くと血相を変えた原田が飛び込んできた。
「琴音!大変だ!!!!近藤さんが撃たれた!!」
「嘘…でしょう?」
「本当だ!今すぐ…って琴音大丈夫か!?」
「また…いなくなっちゃうの?また私の前から大切な人がいなくなっちゃうの!?いやだ…いやだ!…はっ…はぁ…苦しっ……いき…できない…っ…」
私はそのまま暗い闇の底へと意識を手放した。