あなたに出会えて....






バサッ



「はぁ…はぁ…はぁ……、…っ…近藤さん!」




バタバタバタバタバタ




スパンッ




「近藤さん!」




「静かにしろ!寝てるんだ!」




「あ、ごめん。近藤さんは大丈夫なの?」




「あぁ…、峠は乗り越えた」



「良かった…」




私は床にヘナヘナと座り込んだ。





「お前……今笑った…?」





「ふふふ、そりゃ笑うよ。人間だもん。それに……舞姫に怒られちゃったし?」





「はぁ?」





「私、さっき倒れちゃったでしょ?その時に舞姫に会ったの。そしたら、いつまでもうじうじしていたらダメだとか、歳三を支えてあげてとか、自分を大切にしろとか……。ふふ、沢山怒られちゃった……。人に怒られてこんなに嬉しかったことはないよ…」





「そうか…。舞姫に感謝だな」





「本当ね」




スパンッ





永「あーあー、舞姫に先を越されちまったな。俺が一発ガツンッと叱ってやろうと思ってたのによ!」




原「まぁ、お前よりも舞姫の方が怖いけどな!」



永「うるせぇ!」





琴「ふふふ」





井「琴音、もう自分を傷つけるようなことをしてはいけないよ?」




琴「ごめんなさい」




沖「琴音、次また手首を斬ったら僕は許さないですからね」




琴「分かってますって」





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