あなたに出会えて....





うるさく元気な山崎しか知らない琴音達は現在の状況は衝撃的であった。




「慶喜公も何をしているのか…。こんな状況にも関わらず…。ただで際、幕軍からも官軍からも狙われている身なのにこれじゃ余計敵を増やしているだけよ」





上司の悪口を言われていても何も言えない彼等もやはり同じことを思っていたのだろうか。





「まぁ、兎に角!総司も琴音も早く治して1番組に戻って来い!お前等がいねえとこっちも調子が出ねえんだ!」





「そう…だね…」





私も総司も苦笑しかできなかった。





2人は既に自分らの命の灯火が近いうちに消えてしまうことに気づいていたから……。






< 376 / 404 >

この作品をシェア

pagetop